内海 裕子2016/8/3

#050 家具デザイナー・インテリアライター|Mompreneur®Profile
「これから事業をやりたいけれど、私ママだけどできる……?」
「子育てと仕事の両立って本当にできる……?」
「家族やパートナーの理解を得るには……?」
そんな疑問や不安を抱える女性のために、子育てをしながら事業(会社経営、個人事業、フリーランスなど)をする
=「ママプレナー®」の方々の、リアルなお話を伺いました!
Q1 : 事業を始めようと思ったきっかけは?
Q2: 事業を始めるに当たって、知識などはどのように集めましたか?
Q3: 事業を始める事を決めてから実行するまでの間に、不安や葛藤はありましたか?
Q4: 事業を始めて、最初の仕事について教えて下さい
Q5: 事業に関して相談する相手はいますか?(メンターやアドバイザーなどの存在)
Q6: 家族の協力は?
Q7: 自己資金は幾らくらい準備しましたか?
Q8: 今までどのようなお仕事をされてきたのか、教えて頂けますか?
Q9: 1日のスケジュールについて教えてください
Q10:事業を継続するにあたり、必要と考える要素3つ教えて下さい
Q11: これからの目標について教えてください
Q12: 普段持ち歩いているカバンの中を見せてもらってもいいですか?
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Profile
土橋陽子(Yoko Dobashi)
年代:40代/ご出身:東京都世田谷区/お住まい:東京都大田区/家族構成:4人家族、男子(13歳)女子(12歳)/家事・育児のサポーター:夫/事業内容:プロダクトデザイン、執筆、インテリアコーディネート/所在地:東京都大田区/事業年数:6年/社員・アルバイト:なし
Design life with kids!主宰。大学卒業後、株式会社イデーに5年間所属し、定番家具の開発や「東京デザイナーズブロック2001」の実行委員長、ロンドン・ミラノ・NYで発表されたブランド「SPUTNIK」の立ち上げに携わる。10年間専業主婦を経験し、フリーの家具デザイナー・インテリアライターへ。precious.jpにて「身長156cmのインテリア」を連載中。「自分らしく豊かな暮らしを送りたい生活者」と「ライフスタイルを提案する企業・イベント主催者」の通訳の立場で、デザインや執筆、インテリアコーディネートを行っている。
約10年間の専業主婦時代に、消費者にとって、あまりにもインテリア業界の情報が届かないことに驚いて、出来ることから始めました。基本的には自宅で、子ども達が学校や塾に行っている隙間時間に、出来ることをしています。
大学や元職場(イデー)で学んだ知識と、子育てを通して得た知識を元に、最新の知識は足を使うことで更新し、現場でその都度学んでいます。信頼できる様々なジャンルの専門家の友人や、子育て中のママ友、年代の異なるお茶仲間(趣味で茶道を習っています)に支えられています。インテリア業界の最新情報と、暮しの現場を繋ぐ、翻訳家のような役割が出来れば嬉しいです。
不安だらけでした。その頃に実父がガンで亡くなったことがあり「やりたいことが仕事になるのなら、そういう人が、いい仕事を残すのかもしれない」と言われました。猛烈企業人で、厳しかった父親の言葉はお守りになっています。「生きているだけで、そもそも勝っている笑」という抽象的なことかもしれませんが、その出来事が、事業を始める不安を乗り越えられたのは事実です。
また、お金に対してパートナーが「生活費に入れなくていいから、仕事で必要な投資資金は、自分で稼ぐように」と言ってくれたことも、とてもシンプルなルールで助かっています。
イデー主催の『親子インテリアワークショップ』を洗足カフェで開催しました。娘と折り紙をしていた時に、偶然発見した面白い展開図を元に、最初はプロダクトとして提案をしていたのですが、なかなか進まず…。友人の萩原修さんやメソッドの山田遊君に相談しました。結局は紙の竹尾さんやファブカフェさんの協力を得て、展開図を様々な素材で出すことにより、ワークショップを現在まで続けられています。
パートナー、仕事を通じて知り合った同業種の友人、信頼できる様々なジャンルの専門家の友人、月に1度程度ランチをする仲間、大学の先輩
毎日朝ごはんづくりと、お風呂洗いを担当してくれています。我が家の場合は「お金をどうするか」を決めて、そこから逆算して考えると、とても簡単でした。私が仕事で得たお金は、仕事に必要な資格取得や、経費にのみに使わせてもらっています。「生活に支障をきたさない範囲で、働いたほうが楽しいならどうぞ。お手伝いしますよ。」というのがパートナーの考えです。考え方が少し古いかもしれませんが、今はそれでお互い気持ちよく、毎日が回っていると思います。
>家族でこれを話し合っておけば、もっとスムーズに事業が進んだと思うこと
私の仕事は家事・育児。世間で言う「仕事」は私自身の心の栄養のために取り組んでいます。動機は自分発信でも、それで喜んでくれる人がいることを知り、家庭だけでは味わえない充実感があります。だから続けたい、ということを自覚するまでは、大きな選択から小さな選択まで迷うことが、しばしばありました。今でも迷いはありますが、その都度ぶつかって解決しています。ライフステージも、子どもの成長と共に変化して、まったく予想してないことも沢山起きるので、「話し合いは最初に全てできるものでもない」と今は考えています。
お恥ずかしいのですが、ゼロです(苦笑)。パートナーに、現金で20万円を借りたのが最初です。1ヶ月で現金で返せた時には、自信がつきましたね!
家具製造販売のイデー(IDÉE)で5年勤務。「生産」という部署で、主にメーカーさんに発注をすること、検品、クオリティーコントロールを日々の業務としていました。そこで、家具の基本寸法や作りかた、ロジスティクスを含んだ無駄を減らす重要性を学びました。2年に一度の新作カタログのタイミングで、社内コンペで案が通ったのが現行定番品の「ビアンチェア」です。その後専業主婦を10年してきました。個人事業を初めてからは、毎夏にイデーの「親子インテリアワークショップ」で使う、子どもの読みやすい時計を探していたことをきっかけに、渋谷のファブカフェや柏の葉での、レーザーカッターを用いたプログラムのワークショップなど。新しい都市開発のキッズプログラムに、最先端の技術『AgIc(電子回路が書けてしまう、銀ナノインクエイジック)』を使用した『LEDの光る王冠をつくるワークショップ』をしました。イデーの『親子インテリアワークショップ』では、子どもが時計を読めないハプニング!をきっかけに取りくんだ『funpunclock(フンプンクロック)』は、おかげさまで、2017年にグッドデザイン賞を受賞しました。今でもSNSやメールで、お礼の言葉を毎日のように頂いています。インテリアライターとしては、All aboutに月1本記事を書き続けています。インテリアコーディネーターとしては、天童木工さんの『Rall.』『DAN』2シリーズのカタログを手がけました。
お仕事のある1日…
専門知識の更新 ニーズの見極め 楽しみながら、続けること
海外でも『インテリア親子ワークショップ』を開催してみたいです!納得ができる、いいプロダクトをつくりたい。
スケジュール帳・メモ帳・メジャー
土橋さん、有難うございました!!!
Writer
Mompreneurs 編集部
Mompreneurs 編集部です。
Coming soon.