Q1: 事業を始めようと思ったきっかけは?
2018年にヴィーガンのライフスタイルに出会い、自分自身がヴィーガンになったことがきっかけ。美味しいヴィーガンフードの認知度を上げ、より多くの人にヴィーガンのライフスタイルを広めたいと思いました。現在の場所を選んだのは自分と家族の生活の基盤がニューヨークであることと、ベジタリアンやヴィーガンの人口が一定数あるマンハッタンとブルックリンでの需要があると見込んだためです。
Q2: 事業を始めるに当たって、知識などはどのように集めましたか?
ヴィーガンのライフスタイルについては図書館から本を借りてきて読んだり、ヴィーガニズムに関するドキュメンタリー映画をひたすら観たり、ソーシャルメディアやポッドキャストで情報を集めたりするうちに、好奇心と探究心でどんどん自然と知識が付いていきました。個人で始めるビジネスについてはまったくの素人だった為、ニューヨーク市が提供しているスタートアップビジネス向けの無料セミナーやオンラインのリソースを元に情報収集しました。それ以外にも既に自分でビジネスを営んでいる友人・知人に相談して色々教えて貰いました。ニューヨーク市が運営する小規模ビジネス向けのウェブサイトでは、事業計画書の作り方やテンプレートや法人立ち上げに必要な法律相談などまで幅広く無料で提供されているので、それをフル活用しました。
Q3:事業を始める事を決めてから実行するまでの間に、不安や葛藤はありましたか?
不安よりも使命感のようなもののほうが大きかったです。不安要素はもっと後から出てきました。ヴィーガンという領域に絞ってビジネスを展開することでどこまで需要が得られるか未知だったことや、フルタイムの会社員の仕事と家庭の両立をしつつ、どうやって自分のビジネス立ち上げの時間を捻出するか、自分を奮い立たせて諦めずに立ち上げまで繋げる根気がいりました。私自信の中で迷いが出た時も、主人が揺るぎなく一貫してサポートしてくれたおかげで立ち上げまで辿り着けました。
Q4:事業を始めて、最初の仕事について教えて下さい。
最初はヴィーガンの食事を提供するレストラン業を考えて法人を立ち上げたのですが、その際に料理教室の講師のお仕事を頂き、それが最初の仕事に繋がりました。ニューヨーカー向けにジャパニーズヴィーガンフードの作り方を教えるという内容で、豆腐や味噌、醤油やみりんなど和の食材を使って寿司や味噌汁の出汁の取り方などを100%ヴィーガンの食材を使って教えるクラスを企画、指導しました。
Q5: 事業に関して相談する相手はいますか?
主人が一番の相談相手です。メンタルな部分で支えてもらっています。その他にも自分でビジネスをしている友人達にも相談させて貰っています。友人達と私のビジネスの業界は違いますが、ソーシャルメディアでの集客方法や税務周りのことなどを相談できるので、ありがたいです。
Q6: 家族の協力は?
主人が長年飲食業界に携わってきたので、食材の原価や仕入れ先などについて相談にのってもらい、料理クラスの事前準備や当日の食材と調理器具の移動、搬入などだいぶ助けてもらっています。元々マンハッタンで義母が日本食レストランを経営していたことから、和食の知識とアメリカ人にウケる日本食を肌感覚として持っているため、ヴィーガン寿司クラスの際にはパートナー講師として一緒に参加して貰っています。参加者向けにデモンストレーションをお願いしたり、昔レストランで使用していた寿司桶や和食器などを提供して貰ったりしています。またクラス開催日やイベント出展時には子ども達の面倒をみてもらうこともありとても助かっています。
Q7: 自己資金は幾らくらい準備しましたか?
まとまった事業立ち上げ資金のようなものは準備せず、ニューヨーク州法人立ち上げに必要な500ドル(日本円で5万円ちょっと)だけで始めました。
Q8: 今までどのようなお仕事をされてきたのか、教えて頂けますか?
金融関係(投資)の企業でファンド会計の仕事
Q9: 1日のスケジュールについて教えてください
ある1日のスケジュール
Q10:事業を継続するにあたり、必要と考える要素3つ教えて下さい
家族の理解と協力
細く長く続けていくこと
断る勇気と決断力
Q11: これからの目標について教えてください
年内には第3児を出産予定かつ上の子も10歳とティーンエイジャーまであと数年なので、家族との時間を最優先しフルタイムの仕事も全力で勤めて、自分のビジネスについては自分にも家族にもストレスにならない範囲で出来るものだけに絞って継続していければと思っています。自分自身がヴィーガンであることから、それが私のライフスタイルそのものなので、それを料理教室以外の形で発信・共有していける何かがあればと思っているので、それを模索していきたいです。
Q12: 普段から持ち歩いているものはありますか?
ブルックリンとサンフランシスコに店舗を構えるBAGGUというブランドのエコバッグ。友人から何年も前に貰ったのですが、ニューヨーク州がビニールの買物袋を禁止にする以前からいつでもかばんに入れて持ち歩き、食料品の買物やちょっとした荷物を入れて移動する際に愛用しています。
田中さん、ありがとうございました!!!